露熊プロジェクトとは

 かつて秋田三十景のひとつに数えられ、多くの人が訪れていた景勝地「露熊山峡」。昔は地域の子どもたちの遊び場でもあり、地域住民にとっても身近な場所でした。人口減少の流れと共に人が近づかなくなり、草木が生い茂り、今は人を寄せ付けない場所になりました。

 露熊プロジェクトは、かつての景勝地「露熊山峡」を復活させるプロジェクトです。住民の手で地域の宝を取り戻すとともに、多くのひとに露熊山峡の美しさ、そして、ナベ岩など大自然のパワーを感じて欲しいと願っています。


露熊山峡(つゆくまさんきょう)

 秋田県北秋田市阿仁荒瀬集落の西方、阿仁川を渡り林道を車で10分ほどの地、霊場だった露熊七面様からマタギ伝説も残る景勝地一帯。マタギ岩、モッケ岩等の奇岩が多く点在し、昭和45年の廃村になるまで人が住み、七面様の霊場として、また一時は炭鉱(明治27年発見)でも栄えた時期を持つ。秋田県観光三十景のひとつ。

 昭和50年、秋田県の自然環境保全地域に指定され、多額の資金を注入した環境保全とレジャー化が推し進められたが、その後の人口減少、少子高齢化も相まって訪れる人が減り、今は人の踏み入ることが出来ない地域となってしまっている。昭和40年代、景勝地保全の資金投入も無く自然そのままであった時代、そこは子供たちだけで訪れることのできる、探検できる“遊び場”であった。大自然だけがある “遊び場”であった。