鍋岩と「万三郎」滝

高さは30mはあろうか?

おおいかぶさる様に河原からそそり立つ、露熊山峡の奇岩「鍋岩」。露熊林道から足場の悪い歩道を10分ほど下ると、滝の水音と共に忽然とその姿を現す!

その昔、日光から山形の立石寺に仮住まいした後、荒瀬にやって来た「磐司万三郎」という、またぎの始祖になったという猟師が居た。万三郎は弓の名手で、日光権現と赤城明神との戦いの際に日光権現の頼みを聞いて、赤城明神を得意の弓で退けた。その功績で、以後どこの山々でも猟ができる「山立御免」の御朱印を授かったという言い伝えが残っている。

露熊マタギの始祖となった「万三郎」は、鍋岩近くのシバリ(露熊川)に現れた大熊を愛犬と共に居士岳まで追い詰めたが、日が暮れて吹雪になって立ち往生してしまい、愛犬と共に“果て石“ となった。その岩を地元では、「またぎ岩」と呼んでいる。

万三郎が大熊と出会った鍋岩には、二段の滝があって、その滝は今日(11/7)、「万三郎滝」と“露熊プロジェクト“によって命名された!

露熊プロジェクト TSUYUKUMA PROJECT

秋田三十景の景勝地として知られていた北秋田市荒瀬「露熊山峡」を地域住民の手で復活させるプロジェクト